私は富士山に何度か登った事があるのですが、初めて登った時8~10時間くらいかかると聞いていました。
しかし富士山の五合目に着いてみると頂上が近くに見えていて、「これは3時間くらいで登れるだろう。8時間もかからないだろう。」といった印象でした。
登り始めてみるとなかなか頂上が近づいてきている感じがしません。空気も薄く一歩一歩が重くなってきて、歩く速度も遅くなりなかなか思うように進めず8時間位かかりました。
そこで感じたのは「見ているのと、登ってみるのとでは全然違うな。」という感覚でした。
登ってみないと本当の高さは分からないという事です。
何か目標に向かって行動する際の第一歩は「目標の高さを知る」という事だと思います。
勉強について考えてみると、学校の成績、高校受験、大学受験等の目標を立てることもあると思います。その時目標の高さを知るためには登ってみなければいけません。
登ってみるとは考えているだけだは駄目で、行動に移す必要があります。どのように行動すればいいかというと、本気で目標に向かって努力してみる事です。それが登ってみるという事です。
でもこれは多少の勇気がいることで、もし本気で努力して結果が出なかったらどうしよう?自分には無理なんじゃないかと気付いたらどうしよう?こういった不安を持つ人もいるでしょう。
事実多くの場合打ちのめされることの方が多いのではないでしょうか。しかしそれが目標の高さを知るという事で、目標に向かう際の大切な第一歩だと思います。
目標の高さが分からないと、どれだけ努力したら良いかも分からないですし計画も立ちません。
ですから努力しても結果が出ず自信を無くしそうな時は、「これで目標に一歩近づいた!」「目標の高さが分かって良かった」と思えば良いのです。そしてまた努力を続けていくと同じような気持ちになる事もあるでしょう。その時はまた目標に一歩近づいたという事です。そうして一歩一歩目標に近づいていくと、気付いたら頂上は思ったよりも近くに見えるようになっているはずです。