「続ける才能」

私が影響を受けた本「数学入門」の著者である遠山先生は次のように言っています。
「数学を勉強していくためには、誰もが持ち合わせている良識と、それに多少の根気が必要なだけである。」
ここで言う良識とは、少し難しいですが物事を正しく判断し、真なるものを偽なるものから区別する能力の事です。
それよりも私は「多少の根気」という個所に共感しました。
根気とは「一つの物事を途中で投げ出さずにし続ける気力」です。
どんな事にでも才能というのはあると思います。しかし何かをやり遂げるのに一番大切な才能は「続ける才能」だと思っています。
よくあの子はスポーツの才能がある。とか勉強の才能がある。といった話はよく聞きますが、私の経験上多くの場合いくら才能があっても継続して努力出来ないと結果的に才能が無くても継続的に努力を続けてきた人に抜かれてしまいます。
ですから勉強に関しての話をしますと、一番大切なのは継続して勉強を習慣化する事です。
毎日歯を磨かないと気持ち悪い様に、携帯を持っていないと不安になる様に、勉強をしないと落ち着かないといった感覚でしょうか。
しかしこれは言葉にするのは簡単ですが、実際に行動に移すとなるとかなり大変です。
長距離走で始めは苦しいけど一定のラインを超えるとランナーズハイになる様に、勉強も始めの1か月位はなかなか気が進まないこともあると思いますがそこを乗り越えると習慣化され当たり前のように出来るようになってきます。
そこで気を付けなくてはいけないのが勉強の習慣が付いていないのに、初めから目標を高く設定し過ぎて長続きしないということです。はじめは1日15分位からでもいいので毎日続ける事が大切で、少しずつ時間を伸ばしていくと良いと思います。
ですからたとえ今勉強が出来なくても、自分は何かやれば長続きすると思える人は一番大切な「続ける才能」があるので自信を持ってください。そして勉強を習慣化していって下さい。
それでも勉強していると大きな壁にぶつかり、諦めてしまいそうになることもあると思います。
その時は多少の根気をもって乗り越えていけば道が開かれるのではないでしょうか。

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